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  • 外資コンサル/外資金融入社後のキャリアに関して

    さて、とにかく外資コンサルに入りたい、外資金融に入りたいという人々に、“長期的なキャリアビジョンを考えたら、貴方にあってないのでは、、”等といっても、おそらく聞く耳を持たないことであろう。 私も昔はそうであった。

    しかし多くの外資系ファーム、ファンド、インベストメントバンクを渡り歩き、バイスプレジデントのお年頃になった結果、同期で投資銀行部門に入った人々を見渡すと、その向き・不向きを痛感することが多い。

    香港マーケットでデリバティブトレーダーとしてボーナス4億でも文句を言っている私の親友。ゴールドマンから某大手ヘッジファンドを渡り歩き、ミッドタウンの200平米の部屋に、大学時代は全然もてなかったのに金の力で東京中のモデルと合コン三昧のゼミの友達。

    投資銀行部門から某大手米系プライベートエクイティファームに移り、ディールは無いものの比較的悠々自適なバイサイド生活を送る元テニス部のハンサムボーイ(ちなみに嫁さんは大学一の超美人)。一つの投資銀行に長らく勤め上げ、今ではディレクター/バイスプレジデントとして各投資銀行の中核を担うようになった同僚たち。

    着々とキャリア&年収アップを果たしていく成功事例をよそに、失敗した人たちの末路はそれはそれは悲惨である。一年目のドットコムバブル崩壊で瞬く間に放り出され、なんとかサードティアのコンサルファームに滑り込みセーフ。2005年のマーケット回復期に欲を出して投資銀行に返り咲いたものも、又しても上司と反りが合わずに実質指名解雇に等しい早期退職に追いやられた後、失業保険を貰いながらこっそりバイトに精を出しているが、月々の給料が投資銀行一年目時代のそれより低いこと以上に、まだ30そこそこなのに将来のアップサイドの展望が見えないのが苦しい。

    他にも、今回のサブプライムバーストで外資金融を放り出され、何とか半年後に少しレベルが落ちるがまずまずの大手英系金融に拾われたものの、そこのファンドのパフォーマンスが芳しくなく、3ヵ月後には又してもブルームバーグで音信不通(=解雇)になっている人もいる。あろうことか、嫁さんも二人の子供もいるというのに!! (ちなみに、金と経歴目当てで結婚されている場合、退職パッケージが離婚慰謝料に早変わりする)

    ただ、彼らはいくらかのキャリアと経験、専門知識を身につけられただけまだマシだ。また、2年目くらいで首になったものの、まだ20代前でキャリア転換の出来る人もまだマシである。悲惨なのが、いくつかの会社を渡り歩いたものの全ての会社でいまいちパフォーマンスが出ず、“私のプロフェッショナル・アッドバリューはこれです!”というのがないまま、潰しの利かないお年頃になった元エリート・失業者たちである。

    外資コンサル、外資系投資銀行は、もし貴方たちがそこで上手く振舞えるならば(そして一番儲かるバイサイドのシニアクラスにのし上がれたならば)、思ったより楽な仕事で、毎年日本人サラリーマンの平均生涯賃金を稼ぐことができる。 

    しかし、(外資コンサル/外資金融に)向いてないのに、そして結果的に上手く立ち振る舞えないのについうっかりジュニアのポジションで長居してしまった場合、(つまり解雇されてもノープロブレムな資産を築く前にお払い箱になった上、なかなか仕事が見つからないお年頃になってしまった場合)、貴方は2チャンネルの失業板で日中を過ごし、本屋でリストラされた人の本を読み漁り“自分より悲惨な人を必死に捜し求めて束の間の安定を求めた挙句”の果て、失業保険の切れる前の月に、ドンキホーテで練炭と着火マン、そしてガラスを覆う黒いシートを購入し、嫌いな友達に最後の仕返しをすべく、深夜に車を借りに行くことになるのである。

    本コラムは、外資セミナーで提供する実践的な面接対策では対象としていない、より大きなキャリアプラン及び外資コンサル/外資金融入社後のキャリアアドバイスについて皆さんに我々の経験をシェアすることに主眼が置かれている。

    外資セミナーは“外資コンサル/投資銀行面接に恐ろしく役に立つ実践的なキャリア対策”を主眼にしてきた。よって外資セミナー本番では、“将来何がしたいか”や“人生の目的、価値とは何か。どんなキャリアを追求すべきか””そもそも貴方は向いているのか”などのソフトで抽象的な話は一切扱ってこなかった。

    しかし、“数多くの結局向いておらず、悲惨な末路をたどっている元バンカー/コンサルタント”を目の当たりにした今、“とにかく外資コンサル/外資金融に入ることをアシストすること”に、やや不足感を感じているのも事実である。

    外資セミナー設立以来の、“とにかく優秀な人材に厳しいハードルを課して最高水準の参加者を集め、彼ら/彼女らに最も役に立つ効率的な面接対策を提供する”というコンセプトは、今後も外資セミナーと外資系面接対策テキストで継続的に追求する。

    しかしそこから離れた本コラムでは “より大きな人生という視点からのキャリア論”を、将来の迷える子羊予備軍の皆さんに提供していきたい。

    PS. なお、左に続く様々な外資金融キャリア相談への回答は、私ではなく、米系大手投資銀行を複数渡り歩き、米国有力ロースクールから弁護士になった、それはそれは立派な外資セミナー講師陣の一人が執筆を担当している。私も今後、気が向いた時にコラムを寄稿する所存である。