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    番外編〜社内恋愛に関して

    質問

    某大手外資系投資銀行につとめて1年になります。 御セミナーのご趣旨とは関係あるのかないのかわかりませんが、社内にとても美人で、本当に好きになってしまった人がいます。 彼女のほうも、大変気さくで、僕の仕事ぶり(必死に働いてます)も評価してくれているようで、たまに木曜とか金曜に食事に行く仲です。 

    この際将来も考えて、アタックをしようとおもっているのですが、外資系で社内恋愛をするということは、どれほど危険なことですか? 

    (米系投資銀行 投資銀行本部 男性)

    外資セミナーからの回答 (講師の方:外資金融数社勤務→留学中)

    基本的にやめておくことを強くお勧めします。

    外資系といえば、多くが米国WallStreetに本社を置く、日本のそれとは対照に開放的な実力社会というイメージがありがちですが、それと社内恋愛の是非を混同して考えては大火傷を負いかねます。 

    単に付き合いたい、憧れの人がいる、という程度なら、社内恋愛は避けるべきです。理由は3つ。 

    まず、周りの目は隠しきれません。 貴方がいくら仕事を頑張っていようが、社内で人気のあるはずの美人社員を独り占めし、よろしくやっているようでは、社内のメンバーの貴方を見る目ががらっと変わるでしょう。「アイツ、新入りのくせにうらやましいな」で終われば貴方は幸せ者です。 

    しかし、それでは終わりません。 

    「アイツは、仕事を犠牲にして、女にはしってだらしない」、とあらゆるところで攻撃される危険が非常に高いでしょう。 その一点をもってしても、貴方の仕事はやり辛くなってゆくものです。

    恋の罠にお嵌り中の貴方は今こう思っているかもしれません:「僕はうまくやれる」と。 都内のレストランを避け、できるだけ郊外か自宅で待ち合わせをすれば誰にも知られないで交際ができる、と確信に近いような感覚をもっているかもしれません。 

    私は、都内の最大手外資系証券で貴方の立場にいた若かりしころ、同じフロアで計4人と順番に付き合いましたが、全部バレました。 0.0001秒でも浅草の浅草寺で手をつないで歩いているところを見られると、それでフロアの全員が知ることになるのです。 社内恋愛は、隠しとおせません。 相手を愛していればいるほど、それだけボロはでやすいことも理解しましょう。

    上記では、社内での知名度・信用度リスクを挙げました。 

    第二番目の理由は、貴方の業務自体へのリスクです。これまで、世の中いくつのカップルが離別し、いくつの夫婦が離婚をしたでしょうか? 頭がポーっとなっていて、一緒にいるだけで全てが新鮮で、幸せに思える時期は、今の貴方でなくても人口全体が必ず経験する高揚感にみちた人生の一チャプターです。

    しかし、貴方が自分の業界、会社で成功したいなら、本当にトップにのし上がり、どんどん偉くなりたいのなら、「社内恋愛の破局」を迎えるリスクをわざわざ自分からとるべきではありません。 

    破局しないかもしれません。 しかし、私の言っているポイントは別のところにある、と理解しほしいと思います。 

    今は幸せでも後で悲惨な破局に終わる恋愛が大多数なら、その統計的に実在するリスクを自分から好きこのんでとらなくてもよいのです。 

    私は4つの社内恋愛をし、4つが破局しました。 最初の1つは半分ヤクザ沙汰になり、2つ目と4つ目は比較的平和に振られたものの、3つ目はやはり社内での大揉めになりました。 

    普通に付き合っている期間中に、彼女が私が接待を理由に合コンにでかけていたとある日思い込み、嫉妬のあまり私のデスクまでつかつかと歩いてきてみんながみているまえで大声で私を攻め立てたのです。 

    これが私のいう、否めない「リスク」なのです。 そして、貴方はいまそれをとりつつある、ということを再認識しましょう。 

    上記2つの理由だけでも充分なのですが、社内恋愛を避けるべき最後の理由としては、「社外のほうが実は楽しい」という事実があります。 

    貴方は仕事を頑張っているに違いない。 しかし、同じように充実した仕事をしている若く、情熱と夢に満ちた男女が、貴方の会社や貴方の業界の「外」にうじゃうじゃいることを知りましょう。 

    その気にさえなれば、出会いも多く、破局しても社内のだれにもお咎めをうけず、うまく交際している間もだれにも嫉妬や陰口をされません。 

    いつも奥の、ガラス張りの部屋にとじこもっている偉そうなパートナーやMDたちも、影で貴方に嫉妬したり、仕事に対する集中力を疑ったりするリスクが一切ないのです。 

    貴方は、貴方自身が強くいきるために、一流大学を受験し、一流会社に入社しました。 にやにやと愛ややすらぎを追求するのは、その踏み外せないレールの「外」にしておくべきでしょう。 

    若かりし頃の私のように、レールを走りながらそれらを追求すると、4回中2回は失速し、残りの2回は脱線するのです。



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