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    寄稿−130回外資面接からの教訓−

    外資系戦略コンサルティングファーム、外資系投資銀行ともに、優秀な頭脳が集い、入社試験は最難関と位置づけられる。

    確かにあの帝国ホテルセミナー会場いっぱいの数千の学生/中途志望者の中から、3-4人しか選ばれないのだから確率的には非常に低い。

    ただし業界全体で言うならば外銀全体で100人は採るし、戦略コンサルにしても50人は採る。

    応募者が2万いたところで、レジュメや筆記で大半は切られ、数百に絞られるのだから、Top Competitiveな候補者にとってはアナガチ雲の上のオハナシでは無い。

    申し遅れたが、私は主要な米系/欧州系投資銀行、また米系戦略コンサルティングファームの間を何社か渡り歩き、ほぼ全ての主要ファーム/バンクの面接を経験してきた。就職後も頻繁に転職活動を繰り広げてきたので、その数はトータル100回を優に超える。(各社ともに10セット程度の面接が通常なので。) 具体的に上げると以下の通りである。

    ・ゴールドマンサックス(マーチャントバンク部門、株式部門、調査部門、債権部門、資産運用部門)
    ・モルガンスタンレー(投資銀行部門、株式調査部門)
    ・メリルリンチ(投資銀行部門、株式調査部門)
    ・日興シティ(株式調査部門)
    ・リーマンブラザーズ(投資銀行部門)
    ・JPモルガン(投資銀行部門、株式部門、株式調査部門、不動産運用部門)
    ・UBS証券(投資銀行部門、株式調査部門)
    ・クレディスイス(投資銀行部門、株式調査部門)
    ・リップルウッド(PE)
    ・ヘッジファンド複数社

    上記外資系金融各社に対し、裕に100セット以上をこなしている。

    また戦略コンサルでは ボストンコンサルティンググループ(BCG)、マッキンゼー、ベイン、モニターグループ、ブーズアレン、ATカーニー、その他複数の外資系戦略ファームを受けてきた。(計30セット以上)

    これに加え、戦略コンサルファームでも投資銀行でも、採用側に回って幾多もの面接をこなしてきた。 面接回数、合格回数、不合格回数ともに、当業界狭しといえど、(実際、人数も少なく相当狭い業界なので、この場で名乗るのは控えるが・・・) 1,2を争うのではないかと思っている。争っている今でさえ、定期的に他社の面接を受けに行くアリサマである。

    これは、現状の職場に満足していようが、更なる機会の可能性があるだけでなく、当業界は面接側も総じて優秀なので、彼らと話していると勉強になるからだ。

    現在も増加中の外資面接130回記録という経験を、(採用に回った側を含めればその数は格段に増えるが・・・)当業界を志す皆さんと是非分かち合いたい。活発な議論の機会を、楽しみにしています。

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    面接対策セミナー抜粋

    外資系戦略コンサル/投資銀行への就職/転職を志望するなら、通常8-20セットの面接を突破する必要がある。

    特に初期の1−2面接が重要だ。なぜなら彼らのレファランス(続く面接官へのフィードバック)が後々の面接官からの評価に響きがちだからだ。

    またVoting Powerの強いシニア(バイスプレジデント/マネジングディレクター/信頼されるアソシエイトクラスの若手バンカー)の一人に強く拒まれても未来はない。

    ではこれらの関門をどのように突破すればいいのか。時に現れる理不尽で愚かな面接官に出くわすリスクはまさしく運頼みだが、運以外の要因で準備可能なのが以下のポイントだ。

    細かいことを言えば無数にあるが、“10法則”などといっても覚えられず実践できないので、あえて3つに絞って書こう。

    @ 論理的に話す/考える A (業務内容を踏まえた上で)売るべき強みを間違えない B 信頼感と可愛げのあるコミニュケーションマナー を忘れない。

    @に関してだが、「論理的」の意味をより詳細に把握する必要がある。投資銀行では基本的に、簡潔に結論→理由→理由の流れで話せれば(当然可愛げと謙遜さ、信頼感を醸し出しながら)それでよいのだが、例えばコンサルティングファームで出される「豆腐の売り上げ3倍にするには」などの質問で求められる論理はどのようなものなのか。

    ここで「論理性判断」のポイントとなるのは仮説思考力、論理構築力、分析力などということになるのだが、それでは、これらは一体どのように答えれば”示せた“ことになるのだろう。

    例えば、豆腐の売り上げを3倍にするには、という問いに対し、どう取り組めばよいのか。以下に一例をあげてみよう。

    まずは問題の設定が漠然としているため、問題を定義するのが第一段階となる。

    ここでゼロベースで、豆腐という認識の枠組みを解体し、「大豆を原料とするヘルシー食材」等と定義できれば好ましい。

    次にそのヘルシー食材たる豆腐を、個人生食用、業務用、加工用と分けて見る。(なぜこの3つに分けようとしたのか、理由も用意しておくこと。)

    ここで個人用生食豆腐が売り上げの主要要因と仮定し、その購買構造は@朝と夕方A二丁目と3丁目にB揚げ豆腐を売っていると分析する。(一例)

    すると仮説提言としては、@販売時間帯を広げA販売地域を広げB販売商品ラインを広げるということになる。 そしてその中では販売商品ラインを広げるのが最も有効と仮定し(理由2−3個つける)、どのような商品ラインがありそうか複数挙げてみる。そして・・・(以下論理的に絞っていく)

    ところが一方、この問題を、「売り上げ要因はマーケティング費用と販売人員と最近できた隣のスーパーだ」、と分析すると思考はだぶつき、インプリケーションも混乱する。最悪なのは、「豆腐はおいしくすると売れるので、最高の原料を使って鮮度を確保することだ!」・・・、と突然言ってみたりすることである。

    その後、おいしい味にするためのすばらしいアイデアをたくさん出されたところで、「発想豊かな奇人」という評価が関の山だろう。

    ここでの思考/分析のポイントはいったいどこだったのだろうか。中でも「外資戦略コンサル面接でチェックされる論理のポイント」は何だったのだろうか。

    当日は「論理構築力」「仮説構築力」評価のポイントも含め、過去BCG,マッキンゼー、ベイン、ADL、モニターグループなどで直近に実際に出されたケーススタディなどを使用し、参加者に模擬面接/合否判定を行い、実践的な面接対策に役立てたい。(注:上記豆腐での模範解答は、全然模範ではない。思考過程の一例に過ぎないので、面接で出ても喜んでそう答えないこと。)

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    投資銀行面接-売るべき強み(一例)

    Aの“面接で売るべき強み”“業界の知識”、に関してだが、付け刃の英語力や持ち前の“コミニュケーション能力“を振り回そうという学生諸君は、この節を読んで本当によかった。それらへの評価は、他に威張るものがないか、売るものを間違っているかのどちらかとなる。

    投資銀行部門での面接では、必ず“あなたの強みは何ですか?”と聞かれる。この時、たいていは質問を通じ、一年目のあなたに求められる役職をうまくこなせるかどうかをチェックしている。

    “自分は役に立つ”と思ってもらいたいあなたは、当然、一年目の仕事に結びつく強みを訴えなければならない。 ここで「B業務内容の理解」が「A売るべき強み」とリンクしてくる。何をするのか分かっていないと、何が強みになるのか分からないではないか。

    例えば実際に一年目の投資銀行部門アナリストの職務8割を占めるのが“書類をパーフェクトに用意する”という作業である。そこに求められる能力はプレゼンが上手かったり、人との話が好きだったり、統計解析が得意だったり、夏休みに10カ国を旅した好奇心などではない。

    いかにシニアバンカーの要望を正確に把握し、つまらないフォント修正を朝3時までできるか、パワーポイントの形を整えることができるかということだ。

    また細部への正確さは投資銀行で最も重要な武器となる。

    あなたは深夜の1時にサウジアラビアの**油田の潜在埋蔵量を調べて、各油田のガロン数をエクセルに明朝までに打ち込め、と言われるとしよう。運良くドバイオフィスの同僚カーフィザデー・アリが数字を教えてくれた。しかしソレが正しい情報なのか確証が持てない。

    あなたはOil Investors' Magagine,石油油田時報、ブルームバーグ、ヤフー、その他様々なソースを何重にも調べ、自分の数字をJustifyできるまでベッドに入りたいなどとは決して思わない。

    今年は株式の発行額が不況で半分に減った。投資銀行からの人員削減はボーナス発表間近の11月だ。それまでは石油の埋蔵量が分かるまで、決して弱音を吐くことはできない。。。今年の年末はどのくらい休めるのだろうか。一日でも休ませてくれたら大満足なのだが・・・。(ちなみに実話。その年、2年連続で初日の出をオフィスから眺めるのであった。。)

    ここでは少し極端な例を挙げたが、本質的に言いたかったのは @つまらない作業を馬鹿にしないこと A極限の状態でもダブルチェックを怠らないことだ。

    投資銀行に入る上で、他にもいくつかの典型的な強みがある。

    セミナー当日はその他諸々の、業務内容詳細及び、そこから導かれる“売るべき強み”について業界志望者の理解を深めたい。 )

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    講師からのメッセージ――外資コンサルへの転職/就職に向けて

    セミナー会場の模様 セミナー会場の模様 セミナー会場の模様

    外資セミナーが設立されてから早8年。

    この間無数の外資バンカー、コンサル、OBとともにボランティア講師をしてきたが、転職志望の諸君のためになりそうな、気づいたことをいくつか書こう。

    外資コンサル志望者はやはりケーススタディの対策に大きな心配を抱いている。

    ゼロベースとか仮説思考とか論理フレームワークとかたいそうなキーワードが貴方を威嚇するが、別にコンサルもそんなに皆さんに比べて"雲の上の存在”なほど頭がいいわけではない。

    日頃からクライアントに“こんなフレーム価値がない!”とか、“今回のケースのバリューは何なの??”と怒られながら、そのヒントを探すべく、ド素人の貴方に“大手駅前リテールが売り上げを伸ばすには?”とか聞いてくるわけである。(恐ろしいことに貴方の回答が“市場の声紹介”とかいってマテリアルに載っていたりする。)

    外資コンサル転職志望者の皆さんには、コンサル/ケース面接の”論理性”を無用に恐れず、あくまで常識的に、論理的に落ち着いて普通に話して欲しい。

    さて、ケース面接はできるだけ自分が比較優位を発揮できる分野に誘導できれば後が楽になる。

    自分の趣味はと聴かれたら、それにまつわるケース面接が始まるのは典型的パターンだ。

    あなたの現職の問題点とかを話してるうち、その解決策は何?とかケース面接に発展することも多い。 

    この意味で、あなたのマニアックな趣味である盆栽の市場規模の出し方とか、あなたが全財産をはたいたBMWの売り上げを伸ばすには、とか、ついうっかり中高生時代を過ごしてしまったハンドボールの人気を高めるには、、とかの質問を想定し、(巧みにこれらの話題に面接を誘導できれば尚可)その答えを前もって準備しておくのが望ましい。

    といっても当然、あちら側も突如“ソフトバンクの加入者を伸ばすには?”とか、“つぶれかけの温泉を再生するには?”などと恐ろしく関心のないケーススタディで攻めてくるかもしれない。 

    ただし恐れることはない、コンサル業界にはコンサルの好むロジック展開のパターンというものがある。(といっても、総じてビジネス現場で問題解決するときに踏まえなければならない一般的なプロセスではあるが・・・。)

    外資セミナーでは外資系戦略コンサル転職志望者に対し、大量の外資コンサル各社の過去問を提供し、錚々たるキャリアの優秀な転職志望者がどのように答えているか、それを実際の外資系戦略コンサルがどのように講評しているかを大規模にお届けしている。

    またどのようなケースにも一般的に通用する、ケース面接のロジックの押さえどころ、価値の出し方について非常に有用なフレームワークを提供できていると自負している。

    外資セミナー中途編の参加者は、新卒編よりも圧倒的に少人数で開催される。新卒時と異なり、皆さんの個別のバックグラウンドが異なってくるため、より個別にカスタマイズされたアドバイスが必要となってくるからだ。 

    優秀な参加者、またボランティアで集まってくれる業界各社の外資コンサル/元コンサルを知的に満足させられるような方は、面接対策のアドバイスのみならず貴重な人脈を手にして帰ることができるであろう。

    最期に

    外資系戦略コンサル/投資銀行面接対策セミナーは8年目に突入する、少数トップエリート層に特化した就職/転職対策セミナーである。

    設立以来、戦略的で実践的な内容を、外資コンサル、外資投資銀行で活躍し、採用にも携わってきた多くのプロフェッショナルが作り上げてきた。

    しかし当セミナー最大の価値のもう一つは、そこに参加する人々のクオリティの高さだ。

    外資セミナーに参画する多くのプロフェッショナルおよび、毎年数百に上る優秀な参加者による面接内容/執筆内容の集大成が、外資セミナー/面接対策テキスト最大の付加価値となっている。

    外資セミナー中途転職編は、少数精鋭を対象とした個人面接対策形式で実施されるため、内定を狙えるレベルにある競争的な参加者にのみ、是非外資セミナーに参加してほしい。

    そして見事内定を勝ち取った後は、是非外資セミナーにメッセージを寄せていただければ幸甚である。



    外資コンサル/外資金融面接対策 面接時留意事項一例

    テキストサンプル

    本頁は上記の外資セミナー面接対策テキストから抜粋した、2010年にコンサルティングファーム各社で出題された質問内容の一部である。それに対し当ホームページ上で追加的に講評を加えたいと思う。

    Q.コンサルに求められる能力は何ですか?(アクセンチュア2010年出題)

    さて、このサンプル頁に掲載されているいくつかの質問についてコメントしよう。 まずアクセンチュアが聞いている“コンサルに求められる能力とは?”

    ここであまりにも多くのコンサル志望者の皆さんが、無邪気に“論理的思考能力と、コミにケーション能力です!!”などと口にし、そこで終わってしまったりする。

    こんな超当たり前レベルの話をするならば、論理的思考能力とは何か、コミニュケーション能力とは何か、という"哲学的認識の深さ及び具体的経験からの教訓" で勝負せざるを得ないが、残念ながら往々にして、具体性と深みの無い回答を繰り返してしまうものである。

    まぁ、戦略コンサルという職業の真実と、面接で言うべきポイントは若干異なると思うがここで私見を述べよう。 貴方がマネジャーとして応募しているのなら当然責任はケースを売り、チームを育て、ファームの利益と成長に貢献することが求められるが、貴方が応募しているのはおそらくアナリストかコンサルタントクラスであろう。

    そして、そのレベルのコンサルに求められる能力は、直接的な仕事内容としては上司が求める情報を収集し、それを超面倒くさいパワーポイントのチャートにまとめ、お客が到底いらないだろそんなの、という無意味な分析やチャートを、上司を喜ばすために粉骨砕身深夜まで笑顔で頑張る知的/精神的な強さである。

    更に、“こんな分析、意味が無い!”とお客に怒鳴られても、“こんなんじゃ、フィー払えませんよ!”と中間発表日につきつけられても、なんとかプロジェクトと顧客との関係が破綻しないように笑顔で人間関係をマネッジできる成熟度も極めて重要だ。(特に協調性の無い上司や、アンダーパフォーマーで皆から疎まれているコンサルタントでさえ、上手くプロジェクトに巻き込むソフトなEQ)

    一部、やや冗談めかして書いてしまったが、“コンサルに求められる能力”を答えるには、コンサルという仕事の、上記のような仕事イメージを踏まえて話すことが先決である。

    さて、そこでコンサルに求められる能力をどんな軸、レベル感で答えるかが貴方の”知性と準備度、ひいてはコミニュケーション能力の見せ所”になるわけだが、軸のテーマとしては、愛嬌、チームワーク、コミニュケーション能力、誠実さ、志、信頼といった、これまた当たり前のキーワードが並んでしまう。 

    そんな中、貴方が説得力ある面接をするためには、貴方の原体験から来る具体的で面白い(大笑いではなく、教訓があるという意味)エピソードを、その”コンサルに求められる資質”に関連付けてお披露目する必要がある。

    例えば若かりし頃、多くの人は、コミニュケーション能力とは自分の伝えたいことを論理的に相手に分からせる能力だ、などと思ってしまいがちだ。しかし某米系戦略ファームのパートナーがHPに書いているように、話し上手(であることも重要だが)であるよりも、聞き上手であることが基本である。

    コンサルのプロジェクト開始時、往々にしてお客さんもコンサルも、最初は何が求められているのか分からない。お客さんも様々なステークホルダーがいらっしゃり、営業担当者、ディレクター、社長、法務部、人事部、ファイナンス部、研究開発部、とそれぞれ異なった要望をぼんやりと持っている。まずはこれらを徹底的に聞き出し、紙に落とし、そもそも何が求められているのか、何が課題として認識されているのかを明確に共有することがほとんどのプロジェクトの出発点である。

    そして課題を類型化し、優先順位をつけ、その優先順位をつける基準を共有し、様々なステークホルダーの合意をとりつけ、次のプロセスに進む。

    そして、さまざまなステークホルダーの要望を抽出し、キーデシジョンメーカーを握り、社長の後ろ盾を得ながら影響力を高め、チームを巻き込み前進させる。

    そんな複雑な感情、人間関係をマネッジし、その前提として誠実さと知性と愛嬌で尊敬を受ける、そんな諸々の要素すべてが“コミニュケーション能力”を形成しているのである。

    最後に深い真実を言ってしまえば、これは私が2010年7月末日現在、最近某米系コンサル上がりの大手日系プライベートエクイティファンドの社長に聞いた話だが、”コンサルをするとき、一番大切なのはコンサルティング・アドバイスを受け入れてもらえる人間関係/信頼を構築する力”ということらしい。皆さん自身の経験からもきっと心当たるであろう、人を動かすマネジメントという仕事全般に対し、含蓄の深いお言葉である。

    今回はコンサルで求められるところのコミニュケーション能力の具体例について一例を述べたが、コンサルに求められる能力は、という問いに“こう答えろ”という意味でコミニュケーション能力について語ったわけでないのはお分かり頂けると思う。 

    ここでのメッセージは要するに、コンサルとして(及びビジネス全般に於いて)一番大切な資質は、その知性のみならず誠実さにおいて、クライアントの真の要望を聞き出せる信頼関係、またアドバイスを受け入れてもらえる信頼関係を築けるかどうか、ということである。

    講師からのメッセージ―外資金融への転職に向けて

    セミナー会場の模様 セミナー会場の模様 セミナー会場の模様

    外資金融転職〜2010年5月 アップデート

    最近、外資金融各社で私の友人が大きく動いている。30前半を過ぎた頃、”カバレッジバンカーとして、客を採ってる人に結局女性はいない”と気づき、バイスプレジデント以上を目指さず他部門に転進する女性。

    三菱との合併でやめたがっているモルガンスタンレーバンカーの中には、その手厚いリテンションパッケージ(やめさせないためのインセンティブボーナス。ベースサラリーの何%かは、ここでは差し控える。)にも関わらず、動いている友人もいる。

    ウォートンを出て3年間のアソシエイト生活を終え、せっかくVPに昇進したのに、”はー、これは私のやりたい仕事と違うわ。。”と思い立ち、投資銀行を辞めた女性。(なお、ここに登場する人物は日本オフィスに限らない。)

    奴隷生活は二年で卒業し、タイミングよく某大手米系ヘッジファンドにポテンシャル採用で拾われ、そのヘッジファンドが数ヶ月でぶっ飛び、年収の300%の分厚いパッケージとともにボスに従い他の大手ヘッジファンドにめでたく移った20代中盤のラッキーな若手。

    そういえば最近、プライベートエクイティファンドも、ディール不毛の最悪期(2008-2009)を脱しつつある今、新規ファンドレイジングのタイミングに合わせて、またディール獲得のチーム補充要員として、投資銀行から複数の人材を集めている。

    しかしながら、外資系投資銀行を辞めたがっている人ばかりではない。最近約7年ぶりに、某大手外資系投資銀行部のヘッドに会ったのだが、この陰謀と政治うずめくこの業界で、今もまだ投資銀行部長としてご健在であった。

    何が言いたいかと言えば、
    @”大半の人にとって、いつまでもいる職場ではない”ということ
    A”ごく一部の、奴隷生活を切り抜け、接待づけのマーケティングで威力を発揮する可愛げと政治センスのある人にとっては、長らく毎年何億稼げる人も居る”ということ、また、
    B”つまらない仕事が多いとはいえ、これを機にヘッジファンドやプライベートエクイティといった、より時間が短く面白い仕事へのエントリー権を得られる”という点である。

    最近私が担当した外資セミナー中途編参加者の中には、事業会社と外資コンサルの経験はあるものの、金融の経験が無いまま30後半を迎える方も居た。

    プライベートエクイティなど、経営を握る仕事に移るためには、オペレーションの経験と戦略の経験だけでは、やはり片手落ちの感がある。 外資金融での作業は、いざやって見ると別にそんなに難しいコンセプトではないのだが、数年やってみないと”やった人にしか分からない”金融のLanguage、感覚が肌に身に付かない。MBAやファイナンスのテキストで学ぶことは、往々にして実務からかけ離れているのである。

    当セミナーでは、マンツーマンの面接対策セミナー、週末に行われる電話を介した個別相談、また外資金融転職対策テキスト等を通じ、外資金融各社の一線で働く現役のプロフェッショナルが、転職希望の皆さんの面接対策/キャリア設計のアシストに当たっている。

    2008年ー9年に切り過ぎた反動で最近まで各社がアソシエイトの補充に動いていたが、最近は確かにユーロ危機で株価/採用活動が一服中である。しかし景気/株価上昇局面では再び採用熱が活発になるので、外資金融転職を希望される方は適切なタイミングで、是非当セミナーに相談して見て欲しい。


    外資金融転職〜2009年12月 アップデート

    さて、久しぶりに外資金融の転職市場についてコメントする。 最近ヘッドハンター複数からよく電話が掛かってくるようになった。 やれアメリカの某大手ヘッジファンドが日本株のアナリストを探している。やれアメリカ大手バイアウトファンドが、3000万のベースでアソシエイトを探している、等等。(ちなみに、そこは案件全然成功していないので、ファンドの存続が不安でアジアからの撤退が噂されているのだが。。)。また私に対してではないが、もし20代後半−30代前半のアナリスト、アソシエイトがいれば、外銀の投資銀行部が人を探しているので紹介して欲しい、etc etc..。

    サブプライムの余波で切りまくった投資銀行が、再び採用に動いている。実は夏くらいからセールスやリサーチでの採用が結構始まっていて、投資銀行各社を首になった、ないしファンドが解散させられた私の友人も、その多くがめでたく再就職を決めていた。モルガンスタンレー、バークレイズ、ペリーキャピタル、JPモルガンetc etc...。

    相変わらず定期的な首切りは定常スピードで行われているが、(つい最近も某欧州系の一番安泰だった投資銀行で若手が数人切られた。なぜあのディレクターでなく、この未来あるアソシエイトが、、という周囲の批判を他所に。。)。

    ともあれ、毎度のことながら新陳代謝が恐ろしく活発な業界ではあるが、株価の復活とともに採用の動きが幾分出てきているので、年初(つまり前回)ここで寄稿した時に比べれば、20代後半−30歳そこそこの皆さん(そして関連する経歴をお持ちの)には再びチャレンジの時が訪れている。 よって、外資金融中途転職のセミナーも久しぶりに再会することとした。

    このコーナーは新しい寄稿が上に来るので、下の文章と一致しない表記があっても、時が変わったのだと理解して欲しい。

    現在、投資銀行のみならず、新たにファンドレイズに成功したプライベートエクイティファンド数社、及び現在ファンドレイズ中のプライベートエクイティ数社、加えて最近何人か人を解雇した/及び失った大手ファンドが採用に乗り出している。

    株式調査部、投資銀行部、ヘッジファンド、資産運用(バイサイド)、プライベートエクイティの面接を控えている転職志望者諸氏は是非、年末に開かれる外資セミナーに参加してみて欲しい。 

    2009年度 サブプライム/ベアマーケットでの 外資金融転職に向けて

    さて、このサブプライムの煽りを受けて、暫くは外資金融への就職は、新卒/中途共に格段に難しくなっている。確かにリクルーティングセミナーもまだやっているし、面接も受け付けている。

    しかし実際いくつかの外銀は内部の者が「他社の状況を聞くのが目的で、雇うバジェットはないけど面接だけしている」とけしからん話をしている。(凄いケースでは、投資銀行のライバルバンカーが、他社を切られたバンカーを面接に呼び、ディールの内部事情を調査するという非道も横行している)。

    リーマンとメリルに切られた諸君が今履歴書を出している先は、必ずしも貴方を雇おうと思って会っているわけではない、と忠告しておこう。(実際主要外銀から聞いているが、一応断定は避けておく。)(尚、人材紹介会社もHP上の取引会社数や宣伝とは異なり、いざ足を運んでも案件など無いので期待しないこと。単に自身のデータを登録されて、終わることであろう。)

    新卒も深刻である。某投資銀行部門は去年10人くらい内定を出したが、今年は枠が2人程度に減った。またMBAでオファーをもらっていた人は、その内定取り消し通知がやがて、旅行帰りの貴方のポストに届いているかもしれない。

    サブプライムの不良債権処理にそのうち目途がついたとしても、景気後退局面で実物経済からの長期ベアマーケットもその先に待ち構えている。向こう数年は大してボーナスも増えなければ、解雇のリスクも依然にまして上がっている。

    一番儲かっているとされている、某米系大手投資銀行も最近、日本の某部門で約5割削減という大ナタを振るっている真最中である。(*某米系トップバンク 3月に調査部大量削減etc)

    悪いことは言わない、いくら貴方が入りたい業界だからと言って、食べるパイが急速に縮小してしまった今、数年前と時代は大いに変わっている中、何が悲しくてここを第一志望にするのか。 

    少なくとも、内定を取るのが格段に難しくなっている現実を直視し、「証券化商品で出遅れていただけのおかげで、バランスシートが比較的健全な」日系で最初にキャリアを積むか、いつかまた来るブルマーケットで雇われるように商社なり一流企業の財務部なりで、より現実的なキャリアプランを考えられることをお勧めしたい。

    なお、以下の「面接のパターン」等は、今となっては極めて呑気で、サブプライム以前のものである。以降は米政府による不良債権買い取り法案がいつしか成立した後に読み進めてほしい。(*なお、これが書かれたのはずいぶん前なのだが、米政府が本当に不良債権買い取り法案を可決させたので、そろそろ動いていいかもしれない。実際、切りすぎたいくつかの会社で採用のフリーズが解けたという話も出ているし。。)




    外資金融転職〜面接のパターン (*以下は2007年初までの、長期ブルマーケット時の話です。)

    外資金融を目指される転職希望者は、以下のような面接を乗り越えることになる。

    20代でアソシエイトレベルの、ほぼ第二新卒入社をされる方は、新卒時代に聞かれること(つまり一般的な志望動機等)に加え、以下の質問に遭遇する。

    個人的には”未経験者にこれを聞いてどうするの”と思うのだが、投資銀行部門志望者はどのセクターに関心があるか、どの会社とどの会社を合併したら面白いと思うか、ほぼ100%聞かれる。

    また貴方が調査部や資産運用会社を受けるならば、どの会社が 今Buyか、どの会社がSellか、などと複数の銘柄のアイデアを要求されることが多い。

    (この際、面接で相手が圧倒的優位に立ってしまう有名な銘柄を避け、面接相手が到底知らないマイナーな株を2,3仕込んでおくこと。)

    もし貴方が投資銀行部門を志望するのなら、その志望する会社の過去案件をいくつか勉強しておかなければならない。

    「どのM&A案件が面白いと思った?」などという典型的な質問にに備える事も重要だ。

    (御社での投資銀行業務に強い興味があります!とかいいながら全然答えられず、嘘臭さが漂うケースが多い。)

    外資セミナー 中途編/面接対策テキスト転職編では、これら外資金融で聞かれる典型的な質問リスト及び回答事例を、包括的に紹介している。

    また「どの銘柄に投資するか」等の特殊な質問に対し、どんなフレームワークの議論をすべきなのか、外資金融の一線で活躍する講師陣が詳細に解説している。

    もし貴方が有力企業や医師/弁護士/会計士/官公庁からの転職希望で、30代前半までなら、外資セミナー中途対策編に是非参加して欲しい。

    そして転職後も、(現役社員向けの)外資セミナーカンファレンスで優秀な貴方が活躍する業界の知見を我々と共有してもらえれば幸いである。


    (以下、参考がてら、外資金融転職後の模様について紹介しておこう。)



    外資金融転職〜その後のキャリア


    “この会社のロゴ、少しゆがんでるの直してくれない?”

    “朝の5時までにA社を買ったときのモデルのプロフォルマ、つくっといて”

    “ええと、このピッチブック、太田さんの写真がすこしよろしくないので、背景が大理石チックな高級そうな顔写真にさしかえといてくれない?”

    6月に胸を躍らせてウォートンを出たあなたのもとに、自己の知的水準を疑うようなブルシット・アサインメントが降りかかる。

    しかし新卒の3年は確かにブルシットでも、中途の3年(つまりカバレッジのセールスに回れるバイスプレジデントになれるまでの3年間のアソシエイトディレクター生活)は言うほど、ブルシットでもない。

    ・・・といいたいところだが、実際の話、“新卒の3年に毛の生えたような驚くべきシッティな奴隷生活”が続く。

    デリカシーの無い某外資バンクには、“単に綺麗なお姉さんをおじ様財務部長の接待要員”として雇い、通常のデータ作業、モデル作成、プレゼン作成などの業務を一切させないという“けしからんケース”もごく僅かながら確かに存在する。

    しかしたいていはアナリストが資料に一切ミスが無いかチェックしつつ、(ミスといっても業界分析やバリュエーション等の主要コンテンツではなく、 “パワポのフォントがグローバルフォーマットと適合しているかどうか、会社のロゴがゆがんでないかどうか、矢印の大きさがシニアバンカーの好みのサイズかどうか”

    にキャリア人生をかけて取り組むのである。

    最近アナリストーアソシエイトを6年やり、今年からバイスプレジデントになった外銀各社の友人達は、“結局1年目と大して変わらない泥作業が6年続いた”と嘆息する。

    ま、若手も増えたのでアウトソースできるとこはアウトソースして、今では11時には出来るだけ帰っている、と胸を張っていたが・・・、

    どれくらいお金もらえるのかに高い関心を持っている志望者のために一応書いておくと、

    新卒から6年目の最終アソシエイトで、基本給はせいぜい1200万、ボーナスは年収の100-300%弱、といったところが実際のイメージだ。

    VPになれば1500−2000の基本給、但しボーナスは場合によっては一億を超える。

    日ごろ金を使う時間すらないあなたは、ミッドタウンで100万近くの家賃を三井不動産に払い、恐ろしく改造したポルシェを乗り回して二台目のマセラッティを現金でポンと買えたりもするだろう。

    ただしこれを支えに3年-6年の人生苦行に乗り出せるか、是非とも真剣に考えて覚悟して業界に入るべきである。 

    ただでも少なかった友人はいなくなるし、素敵な恋人も高い確率で難しい。

    おまけにあなたの広めのおでこは後頭部からの挟み撃ちにあい、35でスキンヘッドの太っちょバンカーに変わり果てているかもしれない。

    悪いことは言わない、株式セールスなり調査部なり、バイサイドなり、投資銀行部門よりはよっぽど楽で、楽しくたっぷり稼げる仕事も他にある。

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    さて、その後の人生は多様である。

    カーライルやユニゾン(PEファンド)などに入ってプライベートエクイティのバイサイドに回る者。

    ボスコンやベルガ−に移って“やはり金より、戦コンの方が面白い!”などと言っている者。

    すぐに退社してアナウンサーに電撃転職したもの、なぜだか女性ファッションモデルとして水着を着ている者、とっとと結婚して退社し、速攻離婚して一人外銀に舞い戻ってくる者。

    しぶとく居残って満身創痍でバイスプレジデントになったものの、人格破綻者として第二の人生を送っている者。

    (入社当時は気弱でやさしい青年だったのに、6年の奴隷生活を経て人格は豹変。ついにバイスプレジデントに昇格し、人が変わったように部下をこき使う。)

    燃え尽きて二年間世界を放浪中の、美人女性マネジングディレクターもいれば、こんな馬鹿らしい仕事、頭が腐る!!とか言い放ち独立して怪しげな経済コラムニストになった者もいる。

    クビになって日系に移った者もいれば、IBDからリサーチに移って、更にバイサイドに転職したかと思えば結局IBDに戻ってきたもの者など、その後の多様さにはキリが無い。

    さて、この一連の話で伝えたいポイントは、何であろうか。

    直接的なインプリケーションは皆さんの想像にお任せするとして、間接的には以下のポイントがあげられる。

    貴方が投資銀行やリサーチアナリストとして、何を得るつもりなのか、その職場で何ができるのか、またその先を見据えた上で転職に臨んでほしい。(憧れの投資銀行に入った数年後、かなり高い確率であなたは違う仕事を探すことになっているため。)

    もしあなたがプライベートエクイティへの橋渡しとして入るなら、どんなに面倒でもバリュエーションやドキュメンテーションの仕事を積極的にこなすようにしたいだろう。

    また社内でVP目指してがんばるなら“可愛げのある部下”としてボスに愛想を振りまかなければならない。

    (外資でも、出世するのは結局上司に可愛がられる人であるため。賢いより可愛いことは、“組織におけるスピード出世”の鉄則。)

    もしあなたがヘッジファンドで大儲け、というのを思い描いているのなら、株式リサーチ部門で多くの機関投資家とディスカッションできるように小さいセクターでもいいからとっととジュニアの身分を離れたほうがいい。

    外資セミナー(中途編)は、投資銀行部門、株式調査部門、エクイティセールス、バイサイド、ヘッジファンド業界から様々な講師陣が実践的な面接対策/転職対策を提供している。

    業界経験者にも十分有用な内容を担保しており、参加者の満足度は非常に高い。

    優秀で意欲的な志望者にお会いできるのを、楽しみにしています。

    各社採用セミナーの欠点:所詮、各社の売り込みイベント

    投資銀行のセミナーに行って、あなたが得る情報は大抵次の三つ。

    “うちはウォールストリートで最もホットな投資銀行で、人もユニークだしやさしい人が多い。他はみんなアグレッシブすぎて、なんだか軍隊みたいだ”

    “仕事の内容?ああ、何千億もの企業を合併したり、日本の大企業をニューヨークに上場させたり・・・さまざまな資金調達の手助けをするのが仕事だよ。”

    “そうだな、うちはゴールドマンみたいな大所帯ではないから、これからフランチャイズを立ち上げていく責任/裁量の大きさがウリかな。”

    初回のセミナーでは目を輝かせて聞いているあなたも、3社目くらいからはいいかげんにげんなりする。いずれも表層的なウワッツラに過ぎず、あなたが知りたい詳細レベルの情報は入ってこない。(それもそのはずで、バンカーは全て、人事部から“優しく、ジェントルで魅力的な会社、というイメージを与えてください”と指導されているのだ。

    私も採用側にいるときは、「ウチほどユニークで上り調子のホットなバンクは無いぞ! 君は本当に優秀な空気が満ち溢れているから、ウチみたいな会社が一番合うはずだ。一緒に何千億もの企業をくっつけて、清原の3倍のボーナスを貰おうじゃないか!!」と吹き込んだりもする。

    しかし、実際受ける側のあなたが知りたいのは

    @ 日常に自分がするだろう詳細な業務内容であり、 A 他の投資銀行/他の部門に比べた実質的な違い(=仕事をする上での違い)はどこにあるかであり B この業界で働けば海外勤務/海外研修を含めどのような勉強ができるか なのだ。

    社会人生活を目の前にして、果たして自分の向上心を満たしてくれる職場か、そして人間らしく休める職場か、この会社に入ってどんな点を後悔しているか、などなど、新卒特有の疑問に正直に答える会社はほぼ無い。

    Aの各ハウス(ちなみに投資銀行のことを、業界人は”ハウス”と呼んでみたがる。長年のバンカーが言うと許せるのだが、入行一年目で使うのは、”寿司をはじめて食べる外国人がしょうがをガリ、というのと同じ恥ずかしさ”が漂う)間の違いや、Bの業務での学習ポイントなどは当日のセミナーで話そうと思うが、@日常の具体的な作業内容に関して、少し書いてみることにしよう。

    ここで実際あなたが入社してからの毎日を目に浮かべていただくために、より業務に落とし込んだモノガタリを一年目アナリストの視点で展開しよう。 

    (以下実例を元に登場人物/企業/地名を変更して記載されています。)

    >>「講師の方からのメッセージ(1)」トップへ戻る

    投資銀行の一日(事例)

    2012年5月26日、

    4時間しか寝てないのにいつもの忌々しい目覚ましの音で起こされたあなたは、8時半から始まるM&Aチームミーティングのために大手町のオフィスを目指す。一階のドトールでアイスコーヒーをかっこみ、昨夜2時に作り終えたMD向けの資料を印刷する。 “しまった、パナソニックによる買収金額だけ、USD表記されている!! 他の会社は円で表記されているのに・・・”

    “まずい!会社のロゴマークの色の出が悪い・・・違うHPからとってきて印刷しなおさなくては・・・”

    “おいおい、プレゼンテーションチームの連中め!! あれだけこのグラフは大きく、色は黄色で、と指定したのに、指示が反映されてないじゃないか!!”

    これから指摘されるだろう山のような“一見どうでもよさそうなミス”に心を沈めながら、あなたは山のような赤線修正を渡されミーティングを後にする。  11時からはニューヨーク上場を控える○×銀行のドラフティングミーティング。(株式販売の際の、目論見書作成ミーティング)

    前日に株価が急落して予定のオファリングが突然延期され、あなたは新たに発表された決算内容のコンフォートレターを会計士に依頼しなければならない。(注:コンフォートレター:企業から出された会計情報が正しく合理的な会計基準に基づいていることを外部の会計士が確認したという証明書)

    “はー、また同じ作業がタダ働きで発生するのか・・・あそこでテロさえ起きてなければ、今頃はロンドンで投資家を回っていたのに・・・”

    リンクレーターと長松大野の太っちょな弁護士に囲まれ、あなたは詳細な事業リスク内容を事業部長に問いたださなければならない。

    “この石油事業が上手くいかなくなる最大のリスク要因とは、どのようなものですか・・・”

    “マレーシアのパルプ工場に対する巨額投資の債権は今期中に特損処理するつもりですか・・・” 自分で起きているのが不思議なくらい、退屈な質問が果てしなく続くのであった。 (次回ヘ-)

    -―少し砕けたトーンで記載したが、当日はこのような典型的なシーンをより多く知ってもらうことで、あなたが本当にやりたい仕事かどうか、自分の強みが生かされる仕事かどうかを把握する一助になれれば、と思っている。 なお、上の例では苦しいワンシーンを記したが、投資銀行業界のプラスの側面、勉強になる側面も、より具体的に伝えたいと思っている。

    私は今回、“特定のインベストメントバンクを売り込む”という立場から離れているので、より中立的に、業界の実態/各社の特徴について真相を率直に伝えようと思う。

    世界中の優秀な学生が志す業界だけに、労働のミスマッチを解消する一助になれれば幸いである。



    「講師からのメッセージ〜効率的 面接対策に向けて」

    売れ残った就活本をガムシャラに読み漁り、役に立たないOB訪問で先輩に威張られた後、深夜の11時に閉店間際のスタバで、暇なあなたの友人はこう切り出す。

    ”オレだったら、今のオマエを採らないな”

    ”オマエの志望動機、結局将来何をやりたいのかわからないヨ”

    ”オマエの履歴書、オマエっていう人間が浮かんでこないんだよな・・・”

    ――朝の二時までエントリーシートを(心を込めて)手書きで書く時間があったら、是非とも以下の問いを自問して欲しい。

    「私は戦略的な面接対策を行なっているのだろうか?」

    @結局何が聞かれるか、A受かっているヤツはどう答えているか。B投資銀行と戦略コンサルの面接官は、何を言われれば/どういう答え方を”賢い”とみなすのか。

    ――この3点に繋がる対策を、あなたの就職対策法は提供しているだろうか。しかも、投資銀行/戦略コンサルという特殊な業界に限定して――。

    これらを2時間に詰めるだけ詰めたのが、当セミナーの特色だ。 

    5回も6回も通わなければならないセミナーは明らかに忙しい就職活動学生の利益を損なっている。厚さ3センチ、501ページに及ぶ「面接の達人」とかを読んで、「達人」を目指すのも考え直した方がいい。

    皆さんが二時間でさらされる知識は、私が180回/6年間外資面接を繰り広げて獲得した外資面接現場のノウハウである。

    (去年は130回と言っていたが、今年はさらに6社/50セットの面接を行なった。受かったところに、あやうく勢いで転職してしまうところであった・・・。)

    ブーズアレンの面接担当が出だしに”成功体験を三つ”聞いてくることや、ATカーニーで趣味は?と聞かれサッカーと答えればサッカーファンを二倍にするには?と聞かれること、GS(ゴールドマンサックス)の不良債権処理チームであなたの賢いポイント3つはと聞かれること、シティグループの調査部でセルサイドアナリストの今後の姿について聞かれること・・・またそれにどう答えれば、合格したのかを皆さんに伝えたい。

    当然、「今は亡き故・リーマンブラザーズ」に”これは採用に関係ない”とか言っておきながら、ディナー面接でしっかり採否が決定していたことや、BCG(ボストンコンサルティンググループ)が何故か毎年”スキー場の来場者を3倍にする方法”を聞いてくることも皆さんに伝えたい。

    この他、膨大な数の各社面接質問内容/ケース面接事例に加え、どう答えて合格したのかも皆さんと共有しよう。

    当然共有するのは各社個別のアドホックな面接内容に終始しない。

    頻出問題である”なぜこの業界を志望するのか””あなたの強みは何か”といったオーソドックスな(しかし学生間であまりにも差がでる)質問に対し、コンサルやバンカーがどんな内容をどんな深さで求めているかをあなたは知るだろう。

    また当セミナーに参加してくれる学生が提供してくれる、膨大な量の”直近質問リスト” の集大成もあなたを助けてくれる。

    安心して欲しい。「"僕は"と書かずに”私は”と書く」「今まで成し遂げたことを10個メモに書け!」などのメッセージは、紀伊国屋に並ぶ分厚い面接対策本とその熱心な読者にお任せしている。

    これを2時間受ければ受かる、などとは言わない。

    あなたは知的なトラックレコードを有している必要があるし、将来何をしたいのか、や、自分は何が得意なのか、などの自己分析は言わずもがなである。

    論理的思考能力は言うに及ばない。基本的に、「地力はあるものの面接のポイントを知らないばかりに損をしている」学生が当セミナーから最大の利益を得るであろう。

    逆に言えば、”コミニュケーション能力不足に絶大な自信”があったり、”明らかに自分は論理的ではないという自負”のある方は、5000円と二時間を無駄にしてはいけない。

    ジョンウッドが立ち上げたRoom to Read に5000円を寄付をして、早めに他の業界を視野にいれたほうがいい。(とはいうものの、最も競争的な学生による、最難関業界就職対策のコツに触れれば、一般的な就職活動にも役立つとは思うが・・・。)

    もしもあなたが、有力な学生だが、”放っておいても一月にBCGとマックに奪い合われる極一部の人々”のレベルに達していない場合は、是非奮って参加して欲しい。

    効果は上がっているし、内定者も非常に感謝してくれている。前年度参加の先輩からの紹介が多いのは、当セミナーの誇りである。

    外資コンサル/外資金融で内定を得た学生諸君で例年同窓会を開いているが、その場は蒼々たるファームに行く人々だけに、社会に出た後も有用なコミニュティのきっかけとなっている。

    クラスに貢献してくれた学生には、通常の配布物以上の特典が提供されている。優秀な皆さんとの、活発な議論を楽しみにしています。


    2009年 12月-ブルマーケットラリー(不況下での一時的回復状況)における、外資コンサル/金融 就職活動に向けて

    さて、師走に一年を振り返ってみるに、今年は昨年度までのような状況とはわけが違った。クレディスイスの投資銀行部門が実質閉鎖され、リーマンも消えた。ゴールドマンの投資銀行部門は半分。2009年1月にはメリルでさらに削減があった。(尚、2月末のリストラでゴールドマンの友人が半分以下に減ってしまい、最近もドイチェIBDで何人か若手が辞めさせられたが、米失業率の底が見えた8月頃から、切りすぎた投資銀行が株式調査部、セールス、IBDで若手採用を一部再開している。)

    コンサルも人員を絞っている。何気に2008年度は過去最高の収益を上げている企業もいくつかあった が、これは2008年の予算を使い切っているだけであり、2009年度は各企業が大幅にコンサル向けのバジェットも絞り込みにかかり、プロジェクトにアサインされず干しあがっているコンサルも大勢発生している。

    そんな中、先輩や過去参加者からの評判を聞きつけ、外資セミナーに就職相談にくる諸君の真剣度の重みを、我々一同真摯に受け止たい。 

    我々外資セミナー講師陣は、諸君の相談を受ける際、本業のコンサルティングや投資業務で顧客からの信頼が大切なのと同様に、参加者一人一人のキャリア形成とリクルーティングに真剣に貢献したいと思っている。 

    コンサルティングでも投資でも、顧客にとって一番大切なのは「我々が、本当に顧客のために誠意を尽くしているという信頼感」である。 

    特にキャリアを真剣に悩む人々は、業界の先輩の一言一言に大いに振り回され易い。 真剣に悩んでいるだけに、他人の言葉に振り回され易くなってしまうのだ。

    時に250ページから、時には500ページを超えるレベルの低い就職対策本や、米国MBA向けに書かれた非現実的なケース面接対策(実際はあんな質問、出ない)に惑わされ、闇雲にセミナーやエントリーシートを大量生産して時間と体力を浪費させているのではあるまいか。

    我々は向上心に燃えて社会貢献を真剣に志す諸君に敬意を表し、厳しくも、真剣に諸君のベストインタレストを考えている。 そして常に、”本当に知りたい/知るべき具体的情報/実践的アドバイス”を提供する事で、今後も外資コンサル/外資金融を目指す諸君の為の、信頼されるアドバイザーであり続けたい。

    なお、我々は単に頭が良いだけではなく、礼儀、人間的魅力を兼ね備えた参加者を事前ベンチマークで選抜している。

    この事前のスクリーニングを徹底的に行うことで、セミナー参加者の、質の高いネットワークを担保しているのである。

    またこれはよく誤解されていることだが、学歴は外資セミナー参加要件に関係ない。(結果的には東大比率が圧倒的に高いが、) 優秀なだけでなく、世の中にポジティブな貢献をしたいと思っている”いい人間”の成功の後押しをする事が、我々のモティベーションの一つであり、出身校を問わず広く門戸を開放している。

    だからこそ、開催当日二週間前頃に送られるベンチマークへの回答でクオリティを担保する事が必須であり、その記入内容が他の参加者の平均レベルを落とすとみなした場合は参加を認めていない。(逆に優秀な回答内容には講師陣が後に返答し、毎回数人をセミナー後、外資セミナー負担で特別フォローアップセッションに招待している。) 

    なお年に数回、各界で活躍する講師陣を招き開催している外資セミナーであるが、4-5月に開催されるセミナーはまだ面接を受けておらず、サマーインターンの面接を控えていることを前提としている。9−10月のものはサマーインターンを終え、エントリーシートも書き終え、合否を含め面接を複数回こなした上で本採用に臨む諸君を対象としている。年末/年始に、本採用試験真っ只中の諸君を対象に小規模で開催されるので、是非奮って参加してほしい。

    最後になるが、社会にポジティブな貢献をしたい、セミナーでも相互に貢献し合おうという謙虚な諸君の成功を助けることが、我々の本望である。外資セミナー参加者で内定後、引き続き外資セミナーでボランティア講師の一人として参画を希望される際は、その旨外資セミナー会員登録ページに記し、ご登録願いたい。

    PS. なお、本コラムにおける文章は、多くが2002年―2007年後半迄のブルマーケット期間に書かれたものである。一部はまだ参考になるが、現在のようなベアマーケットでは当てはまらないものもあるので、参考程度に読んでほしい。




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