外資コンサル・外資金融就職活動に向けて

外資コンサル・外資金融 新卒向けアドバイス

外資セミナーでは、外資系戦略コンサルティングファーム、外資系金融機関(投資銀行・資産運用・ヘッジファンド・プライベートエクイティ)を経験された現役の外資系機関投資家であり、外資セミナー講師の方に、新卒の学生の皆さま向けに就職活動全般に関するコラムを書いて頂いております。

読者の皆様より、随時コラムで取り上げて欲しいご質問/トピック等も募集しております。

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コラム執筆に当たって〜就職活動で不要なもの

Column. #1

それにしても時代は変わったものである。

10年前は外資コンサル・外資金融の就職に関する情報が乏しいからアドバイスしてほしい、と就職活動生は私に言ってきた。



しかし今では不要な情報も氾濫しているから、何が不要か書いてほしい
と要望内容が大幅に逆転したのである。

そんな中、この一日で適当に書きあげるコラムに何か意義を見出すとすれば、”客寄せや会員獲得のために乱発される外資就活コラムの中から、本当は不要な情報に関して読者諸君にアドバイスする”ということである。

実際多くのサイトを含めこの手の就職コラムは大抵読み手の真の利益に繋がっていないことが多いのも事実だ。

単に客を呼んでアフィリエイトで稼ぐための読み物であり、実質的にキャリア形成や面接対策に有効に作用するとは思えないことも多い。(中には、いつのまにやら本のみならずパソコンや通信サービス、スーツ、プリンター等さまざまな不要グッズを売りつけられることもあると聞く。)

よって、約10年前の外資セミナー設立趣旨にのっとり、”本当に必要なキャリア対策・面接対策情報”に限定して、私の10年間に渡る数知れない面接・被面接経験から得た”外資コンサル・外資金融”就職の実態について所見を述べたいと思う。

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就職活動とは何か

Column. #2

そもそも就職活動とは?



私の外資コンサル・外資金融キャリアアドバイザーという結構楽しかった趣味も約10年に差し掛かっている。

コーチングした外資コンサル・外資金融志望者も1000名を超え、ほぼ全コンサル・投資銀行・PEファンドトップファームに内定者を送り出してきた。(ま、そもそも参加者が元から優れていたのだが。)また自らの複数の転職経験を踏まえ、コメントしたい。

就職活動とはつまるところ、“自分は何をして社会に貢献し、その対価を貰うのか決めるプロセス”と言えよう。

以下では就職活動とは何か、を考えるにあたり、就職活動という人生の重要なステージで御自身の中で突き詰めるべき複数の要素へのヒントを提供することが出来たら、と思う。

これは総じて最初のキャリア選択時は考える要素の視点があまりにも狭く、浅いためである。



貴方はまだ20代そこそこであるため、今は将来に向けての勉強モードで、20代は死に物狂いで働き、吸収したい、とか、海外で働きたい、とか、優秀な人の中で揉まれたい、とか、企業研修でニューヨークに2カ月送って欲しい、とか、年収は同期(ちなみに下の写真は外資セミナーに並ぶ新卒学生の皆さん)でトップクラスがいい、とか思っている。

そしてこれらの”今後もエリートとして生きていきたい”という狭く、浅い選択基準が総じて20代のファーストキャリア選択を決めるのだ。



ところがどっこい、30頃になれば、傍からは羨ましがられる職業と給料を手にしつつ外資コンサル・外資金融でキャリアを積み重ねても、ふと人生に疑問を抱くようになる。

貴方は日頃の激務ないし暇な既に慣れた仕事の中、お金だけは人さまより桁の違う単位で溜まっていく中、豪華な高層マンションで夜景を見降ろす絶景のバーで、レジデント専用のプールから帰ってきた喉を一杯日本円にして2000円のロングアイランドアイスティーで潤し、日に日に巨大化する引っ込まないお腹をさすりながら、窓の夜景を見降ろす。

二杯目のモヒートでほろ酔い加減の貴方は、ふと物憂げに“で、おれ人生で何成し遂げたっけ?”“そもそも、達成、成し遂げるの定義、つまるところ、何をやってるときにおれは充実感、生きてる感、つまるところ、幸福感があるんだっけ?”と夜通し自問するのである。

そう、ここで話を戻せば、就職活動とは上記のプライベート面での幸福要素とのバランスに加え、プロフェッション、つまりどのような価値を社会に提供することでお金を貰うのが、貴方にとっての生きがいなのか、を手さぐりで自問自答し、追求するプロセスでもあるのだ。 

さらにもうワン・ノッチややこしくすれば、そのコンセプトは将来、どのようなタイミングで、どのように変わっていくのか。(子供の時、コーラの方とポテトチップの方が好きだったのに、今はビールと寿司の方が好きなのと同様、貴方にとって大切なものはある一定程度変化する。)

現実的にいえば的確にそんなもの20代そこそこの経験知不足の人間が分かるわけないので、どの分野で視野を広げ、自己認識を深め、30で自分の生き方がより見えてきた時に、幅広く転出できるような(市場価値ある)バックグラウンドを築くのか―。

これら各要素への総合的自問自答の正直なプロセスが、あるべき就職活動だと私は思う。

外資セミナーで扱う実践的面接対策より遥かに大きなこの手のテーマは、年末の無料寄付イベント、チャリティー外資セミナーで扱っていきたいと思う。



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就活は、無料ビジネススクール

Column. #3

就職活動期の学生は、多くの産業の様々な企業に会うことが出来る。

そして貴方のコミニュケーションスキル次第では、人脈を、、といえばおこがましいが、様々な人生の先輩と関係を形成する貴重な機会でもある。

私は就職活動を、単なるジョブハンティングと捉えるのはもったいないとかねてより申してきた。 



就職活動とは、広く企業に接し、学ぶ機会を提供してくれる。中には外資コンサルや外資金融の重役で、時給換算したら5万円くらいのコストを1時間あたり貴方に使ってる人だっている。

無料で様々な会社の重役に話を聞くことができるのだから、貴方が事前に聞きたい事を本気で考えて当日臨めば、面接に落ちても得るものは多い。

また総じて、本当に聞きたい事がある人と面接すると、彼等・彼女らの面接は大抵楽しく、次のプロセスに乗せてやりたくなるものなのだ。(あまりに酷い、自分で調べられる質問だと逆効果だが。)

また広くファーストハンドの情報に触れることで、自分の視野を拡大し、広がった選択肢の中から自分のやりたい事にあったものを考える材料を得ることが出来る。

最後に纏めれば、就職活動とは、無料で自由にビジネスを勉強できまくる機会−こうとらえれば、貴方も“必死に自分を売り込み失敗する”という悲しい就職活動を、“真摯にビジネスの情報を人生の大先輩達から広範に学べる、無料ビジネススクールとでもいうべき恵まれた学習機会”に、心の中で転換することができるのである。

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就職活動向け自己分析とは

Column. #4



(*写真は外資セミナー インターコンチネンタルホテル会場の模様)

これも私が遠い昔学生時代、大してやっていなかったことで、やり方も分かっていなかったし、その重要性も分かってなかった。そもそも自己分析って、何?

しかも、この分析はジェネラルな自己分析ではなく、就職活動で望ましい内定を得るため、という特定の自己分析目的を有しているのだ。

誰でも偉そうに書いてることでおこがましいが、、具体的なレベルでは、自分が何をやっているときに幸福感を感じ、また不幸になるのか。そしてコンセプトレベルで何を人生に求めているのか

それを自分への思い込ませで終わらせず、実際自分に正直に自問自答することである。そのプロセスでは、きっと時に相反する様々な自分が居る中で、悩むこともあるだろう。

ただし悲しい事実を申し上げると、所詮20そこそこで受験のレールからおなじみの大学で、幅の狭い経験しかしてない多くの学生さんは、”何をやってるときが楽しかったか”とかの分析を、非常に限られたサンプルの中から選ばざるを得ない。

だからこそ極力学生時代に旅行、サークル、起業、NPO、ボランティア等など様々な経験の幅を増やすことをお勧めしたい。

また後々の人生で、経験値が豊かになった後で本当にやりたい事が見つかった時、転職出来る選択肢が増えているようなキャリアをファーストキャリアで選ばれることをお勧めしたい、ということである。

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コミニュケーション能力とは

Column. #5

学生の頃は、お話が上手い、ゼミのプレゼンで話が受ける、友人に面白いやつと思ってもらってる、、、程度の話をコミニュケーション能力と勘違いしがちだ。 

ちょこっと毛の生えてる人は、論理的に話すこと、、、とか考えてるかもしれない。

ただ外資コンサル/外資金融でキャリアを積み重ねるにつれ、上記のような形式的な項目を離れてコミニュケーション能力の何たるかについて徐々に洞察が深まっていくものである。



まずコミニュケーションの目的はお客を満足させる為であることに気付き、また上司、同僚を満足させることであることを理解していく。

満足させるためには相手のニーズを知る必要があり、それには相手自身が把握しているニーズに答えるという基本的な作業に加え、より有難がられる”頼まれても無いのに自主的に、相手が嬉しいことを考え、やってあげる”能力であることを悟るのだ。

そしてコンサルにしても投資銀行にしても、一連の助言サービスを伴うビジネス経験の中で、そもそも相手に何かをさせて貰う前に、”貴方の言うことを信じよう””貴方が私の不利益になることはしないと信じよう”という信頼関係を構築することこそ、コミニュケーション能力の根底にある土台なのである。

この“コミニュケーション能力論”は”私が10年前に悟ってたかったこと”の筆頭クラスのテーマなので、是非ご自身の御経験と照らし合わせてその重要性を悟って頂きたいし、面接のみならず日頃の生活でも是非大切にして頂きたいものである。

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緊張している学生さんの失態

Column. #6

あれは何なんだろう、と毎回思ってしまうが、これも社会人と面接という環境で話す機会の無い学生さんには仕方ないことか。実際私も大昔は、そうだったではないか。

エントリーシートやエッセイであれほど魅力的で会ってみたい、と思わせた貴方も、いざ面接になるとカチカチになり、変な上ずった声で、一文節ごとに長すぎる間を入れながら、お前はオバマか、と言わんばかりの大統領テレビ演説を一席ぶってしまったりする。

“これは所詮普通のコミニュケーション。相手を貴方の人生を左右する一大権力者として過大評価するのではなく、かといって空の虚勢で自分を過大評価するのではなく、普通に常識と知性ある大人同士の、普通の会話を心がけよ”(当然年下学生としての立場を踏まえながら)とお伝えしたい。

面接を、大げさな一大発表会と考えるのでなく、成熟した尊敬関係の中で、意見交換、情報交換を誠実に行う会話の場だと捉えてほしい。

当たり前すぎて書くのも憚られるが、“演説”や“面接”ではなく、普通に“会話”して欲しい。

この超初歩的な躓きで失敗している人は、とりあえず社会人との普通のコミニュケーションに慣れる為にも早期にOB訪問やインターンを含めた面接で、コミニュケーション慣れしておいた方が良い。

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素晴らしい就活生&残念な就活生とは

Column. #7

よく、“どんな学生を雇いたいと思いますか”“優秀な学生って、どんな人ですか”とか聞かれるので、その対比を少し記しておこう。



まず、論理的で実績も特筆に値し、しかし謙虚で協調性を備えた人達である。将来ビジョンと自己分析が繋がっており、自己分析は過去の具体例に裏付けされている。

誠実なコミニュケーションが可能で、信頼感を吹き込んでくれる。

私にHPや他のサイトで乗っているような初歩的な質問はせず、相手だからこそ答えられる、絞った面白く意義深い質問で更に私をImpressする。

作為的でなく義理堅く、礼儀と尊敬を示して大人社会からの覚えめでたさも良い。


総じて言えばこんなところである。

逆に駄目なのは、上の反対なので書くこともないが、加えていくつかの要素を言えば、実績もないのに自分のこと、論理的でコミニュケーションがあります、とか長ったらしくアピールしてくる。

話し方は落ち着きが無く、不遜な態度で周囲を馬鹿にする。それを隠そうと笑顔で面接官には下手に接しても、グループディスカッションや気を抜いた時に、本質的にうぬぼれた失礼な人間性が吐露されてしまうような人達
だ。こちらを利用しよう、というのが透け透けなのも、見苦しい。

頭がそれほど良くないことや知識が無いことは別にその人が悪いわけではないが、人間性が悪いのは大いに本人が責められるべき問題であり、到底助けてやろう、という気が起らず、セミナーで話していても私の時間ばかりか、他の参加者の時間の無駄になるような愚問しか振ってこない。

よって、他のジェントルな営利セミナーならお客さん扱いしてくれるかもしれないが、外資セミナーでは質問や発言を遮り、酷い時はベンチマークレポートの時点で参加を認めないか、当日の適当なタイミングで帰ってもらっている。

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就職活動中のネットワーキング

Column. #8

ネットワーキングは大切なので、他大学の優秀な学生と交流を深めたほうがいい、自分の立ち位置をしるいい機会にもなる、、、などというのは当たり前すぎるので、そんなこと書いても情報のレベル感として無意味であろう。

参考になる一例をあげれば、某著名経済評論家の私の知り合いは、皆さんも御存じライフネットの岩瀬さんと一緒に話していた時、私に“この人と仲良くなるため、、”、、と具体的になさった友情形成行為を書こうと思ったが、なんか紳士協定に反する気がするのでこの話は差し控えよう。

ともかく、立派な人は同レベルないしそれ以上の友人を求めるものであり、これは論語で孔子様が仰ってることでもある。

ま、プライベートでリラックスするための友人と、プロフェッショナルな意味で自分を高める為の友人は当然異なる。(どちらが大切か、という比較は、その目的が異なるうえ、どちらを重視するかという価値観の選択にも依存するのでここでは触れないが。)

そんな中、新卒就職活動時代に作った友達は、結構特別なものに発展する可能性を孕んでいる。

まず将来の人生を真剣に考える人生の大切な時期を、お互い刺激し合って助けあった仲は、人間という動物の本能レベルで強い絆を齎しやすい。アヒルのヒヨコ(ちなみに私も子供の頃、ひよこを夜店で買って、巨大化させた思い出があるので知ってるのだが)は卵から孵った時に見た動物を親だと思い、本能レベルで深い信頼と愛情を抱くように出来ている。

これは人間にしても、若い頃の友人の方が何かと親しみを感じるように出来ているのだ。

おまけに就職活動という、自分と自分の将来を真剣に考える初めてに近い経験で精神も高揚しているため、親しい友人関係、そして往々にして恋愛関係に発展することも少なくない。(やたらと名刺を配ってきて、今度情報交換しましょう、などという白々しいナンパが横行するのもこの季節である。)

また社会人になってすっかり純粋だった私も損得勘定の腹黒マシーンに大変身したわけだが、貴方も数年後に社会の荒波に揉まれてそうなる前に、まだピュアなハートがある学生時代に作った友人は、やはり大人になりきった後でつくる友人より人情のレベルでの繋がりが強い。 

また日ごろ自分の大学、サークル、ゼミという狭まる一方の生活圏の殻を破り、様々なバックグラウンドの人達と関係を気付く能力は、人脈形成という意味だけでなく、貴方の世界、行動範囲を飛躍的に広げる可能性も有している。

ま、当たり前のこと偉そうに書きすぎて嫌になってきたので、もうこのトピックはおしまいが、最後に一つだけ言うならば、こういう機会に発揮する社交性、またその社交性の裏付けになる、威張らず、謙虚に初めて知り合った人に進んで敬意と信頼を示す力が、後々のキャリアを大きく左右するコア・コンピタンシーの一つになる事を付け加えておこう。

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番外編:困った面接官に遭遇した時

Column. #9

いやー、面接官とは困ったもので、いろんな人が居るものである。まさにピンキリで、そして面接官とは人間なのだから、極めて当たり前の事態である。

よって私は面接対策本や就職活動サイト、キャリアアドバイザーが、“面接官に対しては、、”とか、“面接では絶対、、、”とかの窮屈で的外れな嘘理論を振りかざすのを見るのが嫌で、趣味で外資セミナーの講師を引き受け、迷える子羊諸君に忌憚なく事実を知らせる橋渡しをしているといっても、過言ではない。 

中には確かに、人さまに酷い表現は使いたくないが、控え目にいっても馬鹿な人、正確を期して言えば下品で愚かで配慮が無く、不愉快極まりない理不尽な野蛮人が、面接官として立ちはだかることだってあるのだ。

こうなっては仕方がない。

中にはその日の腹の虫の居所が悪く、立場の弱い学生さんに強く出て優越感に浸る愚か者がいる。

程度の低い質問をし、相手の実力を測るのに到底不適切な、専門知識の無い学生さんに聞いても到底意味の無い、馬鹿な質問をする面接官もいる。相手が自分の部下でもないのに横柄に振る舞い、圧迫をしかけてしたり顔の者もいたりするのだ。

私は面接官の仕事は、会社の為に優秀な人材を見出し、惹きつけ、会社の評判・名声を高めて採用にこぎつけ、人間関係を気付くという重要なミッションを担ってると思うのだが、残念ながら世の中の多くの面接官は自分の役割をそうだとは考えていないようだ。

私が学生時代に会った某投資銀行の株式セールスの人は、話にならない荒唐無稽ないちゃもんで長々と私をいびってくれたが、その場で席を立ち、人事にその旨を告げ、こちらの礼儀と威厳は保ちつつ退席しなかったことを今でも悔いている。

ちなみにその人は、業界に入って分かったのだが極めて評判が悪く、優秀な部下を首切りすることで政治的に自分を守ってきたが、たび重なる合併でついに首になって皆が大喜びした人物であったりもする。

しかも私は数年後、大口顧客の立場でその彼の上司と再会し、彼が数年後にその報いを受けることになったのは言うまでもない。

どうしても仕事が欲しくて多少の屈辱は甘受します、という悲しい事情も分かるが、どう考えても貴方を嫌いで、落とすことが見えている相手で、その非礼の度合いが度を超えてる場合、あくまで上品に品格を保ちつつ、相手に人としての劣等感を感じさせるぐらいの正々堂々たる立派な態度で退席するというオプションも心に入れておいてほしい。 

当然その人には落とされるが、立派なセルフアイデンテティーは保つことが出来る。(当然、他の面接官や人事の人には、礼儀を尽くして事情を説明すること。貴方の去り際の立派な態度は、その業界に入った時、結局評判として貴方についてくるのだから。)

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大学院生の専門知識

Column. #10

大学院の就職活動: こんな本があるとは驚いた。新卒学生と何が違うかについてつらつらと書かれているのだが、率直に言って院卒VS新卒というのはあまり関係ない。

ま、欧米一流校のマスター、ドクターならケースによってはプラスになるが、日本の院はご存じの通り、その在籍期間に著名研究誌でとりあげられた、とか特許とって企業のラボラトリーに売った、とかでもない限り、no change in your value である。

在籍してました、だけでは“学部の時、就職できひんかったんやね、、”か、“ま、理系は院まで、という伝統に従ったんやね。。”くらいの感想が関の山であろう。

ただし特殊なセクターにアサインされることが前提のアナリスト、アソシエイト候補は別だが。。

私がいた某投資ファンドでは、医療セクターはさすがに技術や新規研究の将来性、市場性を見極める必要があったので、特殊専門領域への理解が前提となり、ハーバードのドクターであった。

ケミカル関係も結構理系のドクターがいたが、これら専門領域の知識が必要なセクターを目指すのでもない限り、そしてたまたまその投資銀行なり、コンサルファームのパートナーがその手のバックグラウンドの人を探してるのでもない限り、この手の分厚い本を買うのはお勧めしない。

そんな金があったなら、私にくれるか、親孝行でお母さんからの送金を減らして差し上げろ、とお伝えしたい。

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OB訪問に関して

Column. #11

さて、OB訪問で大切なのは、会うべき人に会え、ということである。

三井物産への内定を期して、ゼミとサークルの人脈をつかって22人と会って受かった、みたいな人が外資セミナー会員にいるが、さすがにそこまでしたら企業が抱える問題点、ビジョン、カルチャー、具体的なキャリアプラン、リスクファクターなど等を、広報やメディアのフィルターを通さない“生の声”として得ることができる。

これら臨場感あふれるファクトに基づくあなたの志望動機、10年後のキャリアビジョン、業務に直結するあなたの強み、応えるべき価値観は、当然企業に遠慮して真相を書けない就職情報誌や、人事に目を光らされて企業の宣伝しかできない実際の面接に比べ、情報の質として当然高い。(ま、貴方のインタビュー能力にもよりけりだが。) 

ただ不幸な人は、恐ろしい数の社会人に会いまくるものの、大したことない話しかしない人から、浅い情報とフリーランチだけ頂いて、こともあろうかあなたが綺麗な女学生だった場合、下心満点の“先輩”から執拗にディナーに誘われるはめになるのである。

正しいOB訪問の為には、まず学生との知識ギャップに優越感を感じ偉そうにつまんない話を吹聴する馬鹿者アソシエイトやVPに説教されにいくという事態を避けなければならない。 

そして親身に若い次世代のキャリア成功に貢献したいという謙虚な姿勢に満ち溢れ、おまけに周囲の人を紹介してくれ、さらにこっそり社内の面接担当者に耳打ちしてくれるような人に出会った時、彼ら・彼女らを貴方の味方にするような人間関係力を発揮し、就職活動中のみならず、その後長いキャリアにおいてお付き合いいただけるような関係を構築できるかどうか、このへんがあなたの長期的なキャリアでの成功に不可欠な“人脈形成力”“政治力”のバロメーターになっているのである。

、、、といったところで近視眼的な諸君は、瞬間風速感謝しても、内定して“もはや用無し”と思えば、年賀状どころか内定先のご報告すらなく、卒業旅行に飛び立つものなのだが。。

最後にOB訪問にかかる諸君の姿勢について言っておくと、短期的には打算的に動くことで当面必要な情報は手に入るかもしれない。

しかし仁義と礼儀を欠き、そのような“他人を利用する”というマインドセットで生きていくのは賛成できない。長期的には人間を見透かされ、様々なしっぺ返しが待っているものである。

そしてそのような損得以前に、そのような損得のみで人間関係を選ぶような、品格を欠いた若者になって欲しくない、という初老の年齢にさしかかった私からの、ぼやきを一発いれたところで本コラムを終えることにしたい。

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資格に関して

Column. #12

よく就職活動のためにマクロソフトなんとか検定、、ぶつぶつ、とか謎の資格を薦める広告が多いが、こと外資コンサル・外資金融に限って言えば、資格そのものという意味で求められるものなどない

もちろん、会計士、弁護士の資格を持って受けてくる人はプラスだが、学生時代にそこまで頑張った計画性、努力する力、また外資コンサル、金融のために学生時代に出来ることは全部やったつもりです、みたいな姿勢を更に褒め称えたくなるものである。 

ま、USCPAや日本の簿記一級も、金融目指して準備してきました、というあなたのストーリーを補強するファクトにはなろう。

この意味ではアロマテラピー検定一級でも、柔道4段でも、ワインソムリエ資格でも、とにかく“没頭したら徹底的にやり抜きます”という姿勢をアピールする一事例としてそのケースを強めることはできる。ただし、これら資格は決して決定的ファクターにはならないので、就活のために今更資格、、、とかいうのは是非やめていただきたい。

そもそも遅い、遅すぎる。そんな時間あれば、上で述べたOB訪問、いや、それより優先順位が高いのは、落ちてもいいから企業を受けまくって体で“面接の何たるか”覚えることである。

ま、もちろん外資セミナーに来て私の話を聞いても役に立つだろうが、、正直、遠いところからお金払ってわざわざ我らが外資セミナーに来なくても(本山君、ここ消さずにちゃんと乗せといて。)、本採用だろうがインターンだろうが、面接受けもしてないのに理論だけ、本やセミナー、就活サイトで就活法をマスターしようという姿勢自体が間違っておるのである。

ま、面接シーズン前に受けるとか、シーズン中に軌道修正の為に受ける、とかは大いに奨励したいが、この手の就職セミナーはあまり行き過ぎると成長カーブは極めてフラット、機会費用で割り引けばマイナスかもしれない。だから外資セミナーへの参加は各自一回しか認めていないのである。

最後に英語について付け加えるが、TOEIC900とか言っても全然凄くないので、あまりそんなスコアを威張ったりしないよう。

まぁ、iTOEFLで110点、とかなってくると(ハーバードの足切り109点)一定の英語力の証明にはなるが。。

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インターンについて

Column. #13

さて、企業は採用に関係ないとか言ってることもあるが、当然採用活動である。

最近経団連が煩いが、この人材獲得競争がグローバルに過熱化する中で、就職協定とかぶつぶついってる場合ではない。

しかし日本の保守的な企業カルチャー軍団に目をつけられたり、お行儀が悪いと思われたら何かと不利益が働くことも多い。 

よってリクルーティング早期化の隠れ蓑として、また、面接の短期間のハッタリを見抜けずろくでもない採用をしてしまうリスクを緩和すべく(ま、二週間くらい騙しとおす人も多いのだが、数時間の面接よりまだ安心感は高い)インターンを行うのだ。

さて、インターンでは何を見られているか。結論からいえば、そんなつまんないことぶつぶつ聞いていない、ナチュラルないい人が雇われることが多いのだが、あまりナチュラルにいい人でなくても、外資セミナー参加者から“おかげさまでインターン複数行き、内定も複数の外資コンサル・投資銀行からもらいました”みたいなメールをたまに受け取るので、やはりある程度の対策も役に立つのであろう。

なにせあのメールくれた人、セミナーで会った時は“いかに君があかんくて、どう直さなければ絶対無理か”、と集中的に矯正した相手だったし。

本題に入れば、インターンだろうがOB訪問だろうが普通の面接だろうが、はたまた実際の社会人生活だろうが、共通するプリンシプルは可愛げと優秀さのバランスをどうとるか、である。

ま、可愛げと優秀さの定義について話せばエンドレスなのでここでは差し控えるが、最終的には当然チームのメンバー、貴方のアドバイザーであるアソシエイト、最後の発表の日にランチかぶりつきながら観戦してくるプリンシパル/マネージング・ディレクター達に、“お、かしこいね。ふんふん、人的にも可愛いやつじゃないか。俺の為に働きそうだし、なんか馬が合いそうだ。他にとられる前に、囲っといたほうがいいんじゃないか?”という印象を与えるのが大切なのである。

この業界、後で“なんでこんなやつ採ったんだ!”と問題が発生した時に個人の責任にならないよう、極力コンセンサスで、“ま、いうてもみんなOKしてましたからね、、”としておきたいものなのだ。

よって誰かに(力のないアソシエイトやアナリストでなく、ボーティングパワーのあるMD)突出して嫌われることのないよう、礼儀と政治センスに配慮しつつ、グループディスカッションやチーム作業でメンバーに気持ち良く働いてもらい支持を集め、あとはちょくちょく、いい人ですけど単なるいい人ではなく、よく働きますし、効率もいいですし、おおざっぱと違いますし、成熟もしてますよ、という態度を見せるのである。 

、、、なんかこんなの所詮、書いてあること読んでも伝わるわけない気がしてきたので、もう書くの、やめます。"どういう人が受かりますか”みたいなマニュアル問答は、”どうすれば恋愛がうまくいくか”という本を必死に読んでいる人でモテている人が居ないのと同じ理由で、所詮感所を掴んだら、実践あるのみなのだ。

ただ最後に付け加えるなら、社員とのお茶タイム、ランチ、ディナー、懇親会、セクレタリーの中での評判、等々全ての要素が総合的に貴方への判断に繋がるので、その点お忘れなく。

基本的に見られているのは面接と同じことだが、数時間でハッタリ通せる面接に比べ、実は(外資コンサル・金融への適性という意味に限定して)たいしたこと無い人にとっては、ボロのでるリスクが大きい機会だともいえよう。

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リクルーター制度に関して

Column. #14

ええと、外資コンサル・外資金融では明示的にリクルーター制度などない。

ただ基本的に、この業界の人に会うときは彼ら・彼女らを潜在的リクルーターだと思って対応するのが望ましい。ま、別に外資に限ったことではないが、正規のルート、非正規のルートなどリクルーティングには関係ない。正規で落ちても、ゼミの先輩を頼ってもう一回面接によばれて某社(名まえを挙げたら、諸君も同じような事をして会社に迷惑かかるので名まえは容赦。)に受かった人もいる。

面接中に携帯電話が鳴って相手に心象が悪くなって落ちたんだ、と某投資銀行の人事に掛け合い、そのコミニュケーション姿勢が気に入られ、落ちた後もう一度面接に呼ばれた人もいる。OB訪問で訪問した人が、貴方をこっそり推薦してくれることもある。



(*写真は外資セミナー インターコンチネンタルホテル 36F "シリウス”会場の模様)

そう、よく日本の銀行とか広告会社でリクルーター制度が言われているが、実質的には貴方がプロアクティブに動くことで、外資コンサル・外資金融でも相手を潜在的リクルーターに仕立て上げることが出来るのである。(ま、なんか打算的で、そんなこと考えてOB訪問しに会いに来る人には会いたくないが、、しかし諸君も演技うまいので、ころっと可愛げを感じてしまうんだよな、結局の話が。。)

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執筆者プロフィール
セミナー会場の模様

外資セミナー講師

外資系投資銀行、コンサルティングファーム、資産運用、プライベートエクイティ等多彩な分野でキャリアを形成。現在海外某都市で勤務中。国内主要経済誌や人気週刊誌へ寄稿/取材多数。

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